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研削材
金剛砂(ガーネット)
硬度の高い、天然の研削材です。
モース硬度7.0~7.5で天然鉱物の中では高い硬度を持っています。
柘榴石とも呼ばれ、かつては二上山麓からも採掘され、香芝は金剛砂の産地としても有名です。
研磨布紙用、ガラスのスリ加工、石材の字掘りなど多方面で幅広い用途があります。
その他の研磨材
溶融アルミナ(A,WA)
褐色の人造研削材で、研磨布紙等に最も一般的に使用されています。
ボーキサイトやアルミナ(酸化アルミニウム)を電融炉で溶融精製して製造されます。
WA(ホワイトアランダム)は溶融アルミナの中でも、よりアルミナ純度の高い研削材です。
金属、非金属の研磨やブラストなど、幅広い用途で使用されています。
炭化ケイ素(C)
粒子がシャープな形状をしている人造研削材です。
炭素とケイ素の化合物で黒色の粒子をしています。
モース硬度9.0で高硬度かつ鋭利な砥粒なので高い研削力を有しています。
研磨布紙用、非金属へのブラスト、耐火材など広く使用されています。
ジルコニア(Z)
ジルコニウムを原料とする人造研削材です。
靭性が高く、耐熱性にも優れているのが特長です。
アルミナと混合させたアルミナジルコニア(AZ)として使用することも多いです。
主に重研削向けに使用される研磨布紙用のほか、ブラストや耐火物として使用されます。
珪砂(F)
硅石を原料としたシリカ粉末です。
石英を主成分としており耐熱性や耐火性に優れているのが特長です。
研磨材として使用するほか、ガラスの原料や耐熱材として使用されることも多いです。
研磨材の中では比較的安価で手に入りやすいので、ブラストとして広く使用されています。